双子妊娠初期(妊娠発覚~4ヶ月)

この記事は過去の記憶と母子手帳の記録を辿って書いています。
記憶が薄れている部分も多いのですが、これから出産を迎える方の参考になればと思います。

妊娠初期

切迫流産

双子妊娠が発覚し、2つの心拍の確認がとれてほどなく、突然の出血がありました。
生理初日くらいの量だったと思います。
過去の経験から出血=危険な状態だと察しがつきました。
すぐ不妊治療を受けていたクリニックへ電話し、朝一番に受診しました。

切迫流産の診断でした。
言葉の響きから悲しい気持ちになりましたが、流産になる一歩手前だけど、まだ赤ちゃん達は生きている。
2人の生命力を信じようと思いました。
切迫流産に対する点滴をうけました。
すでにつわりも始まっていたのかクリニックで具合が悪くなり嘔吐。

先生からは2週間の自宅安静と自宅にいてもなるべく横になって休んでいる様に言われました。
上司へ連絡し、職場へ提出する診断書を書いてもらい仕事をお休みしました。

自宅で休んでいると出血は徐々におさまってきましたが、少しでも掃除しようなどと室内を動くとまた出血。
不安な日々が続きました。
切迫流産についての知識も無かった為、腹圧がかかり出血の原因に繋がるといけないと当日3歳だった長女を抱っこする事が出来ませんでした。
保育園の送りは夫が行き、お迎えは毎日片道40分バスを乗り継ぎ義理の母に来てもらい手伝ってもらっていました。
自宅にいてもつわりで冷蔵庫の臭いが耐えられず開ける事も苦痛でした。
自己流妊活の一環でキムチを手作りしていましたからなおさら冷蔵庫が臭いました笑


安静の甲斐あって徐々に出血も落ち着き、不妊治療のクリニックの先生から許可がおり仕事にも行けるようになりました。

妊娠3か月

母子手帳の交付


母子手帳交付に関しては妊娠届出書を書いて3月の天気のいい日に小金井市役所へ行き、母子手帳を2冊いただいたという記憶しかありません。
2つの心拍確認がとれ、届出のタイミングは不妊治療のクリニックで教えていただきました。
全く同じ手帳でハンコで押された番号だけ違う2冊を見て、いよいよ本当に双子なんだなぁと思った様な気がします。

つわり


匂いに敏感になり、口の中が気持ち悪く食べられる物も少ないのにとってもお腹が空く。
そのレベルは飢餓状態。
なんとか食べないととウィダーインゼリーの様なものを飲んだり、空腹を飴でごまかしてみたり。
気持ち悪さをこらえて保育園帰りの長女のご飯を作る毎日。
私はというと、当日NHKの朝ドラでやっていた「まんぷく」のチキンラーメンが美味しそうで、チキンラーメンばかり食べていました。
(その為か今双子はチキンラーメン大好きです)

産院選び

切迫流産と診断された後、自宅安静中に何をしていたかというと、出産する病院選びをしていました。
妊活中、次の出産は絶対ホテルの様な産院で産もうと決めていました。
というのも、不妊治療を受けていたクリニックが三鷹に系列の産院をオープンしており、そのクリニックで不妊治療を受けている人は10万円OFFで出産できる!と説明を受けていたからです。
現在はどうかわかりませんが平成30年当時はそう言われていました。
通院は希望があれば送迎車がお迎え、入院時のお部屋は個室、元ホテルのシェフの食事、産後は家族皆んなでコース料理の祝膳、そして、産後のアロママッサージ。
(現在はコロナで中止しているサービスもあります)
今まで不妊治療を頑張ってきたんだから、このくらい贅沢したいと思っていました。
ですが、双子妊娠発覚の瞬間、先生に
「残念ですね、大きな病気で出産してくださいね」と言われてしまいました。
「どうしてもだめですか?」と粘りましたが、双子出産はハイリスクであり、産まれた赤ちゃん達も低体重出生児等で即入院する可能性がある為、個人の産院では受け入れが難しいと言われました。
 NICU(新生児集中治療室)がある大きな病院で近隣なら「武蔵野日赤」「杏林大学病院」「公立昭和病院」との事でしたので、3つの病院へ電話で問い合わせをし、双子の出産費用を概算で出してもらいました。

そして、対応が良く、夫の実家に近くで(私の実家は青森なので)、安かったのが「公立昭和病院」でした。
「小金井市民の方ですか?小金井市は構成市なので出産費用は構成市以外の方よりお安いですよ」と、平日出産の場合、夜間、休日の場合と双子の出産費用を教えて頂きました。
そして、初回の予約をとりました。

公立昭和病院受診と膜性診断

そして妊娠3ヶ月(9週目)で公立昭和病院を受診しました。
一通り初診時の検査、血圧測定、体重測定を済ませました。
その後、問診で体外受精である事とこれまでの経緯を先生へお話ししました。

膜性診断


不妊治療のクリニックでは一卵性か二卵性かの判断はつかないので大きな病院で判定を受ける様に言われました、と話しました。
産婦人科の先生には双子や多胎児で大切なのは、一卵性か二卵性かよりも膜性と教えていただきました。
膜性によって経過や管理方法に違いがあり、
膜性診断は早めにしないと分からなくなる
との事。


双子には膜性による分類が3種類あります。

  • 二絨毛膜二羊膜双胎(DD 双胎)全体の70〜75%胎盤は1人1つずつ 、1人に1つずつお部屋
  • 一絨毛膜二羊膜双胎(MD 双胎)25〜30%1つの胎盤に2つのお部屋
  • 一絨毛膜一羊膜双胎(MM 双胎)全体の1%以外1つの胎盤に1つのお部屋


もしMM 双胎だった場合が最もハイリスクであり、胎盤内で双子の血管がくっついていて血流に偏りが生じ1人の赤ちゃんが育たないという事があると。(双胎間輸血症候群)
その場合はレーザーで血管を焼く治療(胎児鏡下胎盤吻合血管レーザー凝固術)が必要です、と説明されました。
その治療を行なっている医療機関は日本でもかなり少なく、近くだと世田谷の国立生育医療研究センターになると言われました。

そして、膜性診断を受けました。

二絨毛膜二羊膜双胎(DD 双胎)でした。
分かりやすく言うと、1人に1つのお部屋があり胎盤も1人1つずつ、臍の緒も1人1つずつ。二卵性。
これまでの経緯からこの妊娠は天文学的な確率で起こった事だと先生に言われました。

帝王切開か自然分娩か

多胎児の出産については今はほとんどの医療機関で帝王切開になります。
自然分娩だと2人目にかかる陣痛のストレスがすごい等の理由で2人目が出てくる時にトラブルが起こりやすいからだと説明を受けました。
もし自然分娩を希望する場合はご自身で病院を探して下さい、と言われました。
自然分娩にはこだわりが無い為、帝王切開で問題ない旨を伝えました。

その他、先生から言われた事

  • 切迫早産になりやすく管理入院が必要になる場合もある
  • 貧血になりやすい
  • お腹が倍速で大きくなる
  • 体重管理(単体児の2倍体重が増えても言い訳ではなく、増えてもいい体重は単体児同様
  • 「多胎妊娠はいつ何があるか分からないので安定期が無いと思っておいた方がいいですよ」と衝撃的な一言を言われ帰宅しました。

看護師さんからは多胎妊娠は妊婦健診の回数が増える可能性が高いのですが、妊婦健診の補助券は単胎の妊娠と同じ回数ですので大切に使用していきましょう、と言われました。

職場への報告

公立昭和病院受診後に職場の上司に以下を伝えました。

  • 双子妊娠であること
  • 出産予定日
  • 多胎妊娠はトラブルが多い為急なお休みで迷惑をかけてしまう可能性がある事
  • 単体児妊娠とは異なり14週前から産休に入ることができることという事と具体的な産休開始予定日
  • 産後復帰の意志

妊娠までに色々トラブル続きであったので職場の方は喜んでくれました。

妊娠4ヶ月

引き続きつわりがひどく魚類、サラダ等生野菜が食べられませんでした。

長女の保育園の先生へ妊娠報告

長女の保育園の先生には妊活の時から私の精神的な不安や体調の事等色々話を聞いてもらっておりました。
私が精神的に参っている時は、娘の様子をいつも以上に気にかけていただき娘のメンタル面もサポートをしていただいた様に思います。
双子という事でいつ何があるか分からないので早めに伝えておいた方がいいと思いその先生に職員室で報告しました。
担任としてサポートできる部分は十分にサポートしていきます、と言ってくださいました。

職員室を出るタイミングで、仲の良いママと偶然会いました。
私の妊活中の出来事を唯一話していた同じく妊活中の方です。
その方も妊娠を希望していたので妊娠報告をするべきか悩みましたが、本当に親身に話を聞いて下さっていたので打ち明けました。
そうしたら「実は私も妊娠したの」と!
出産予定日も近く、彼女も私へ伝えるべきか悩んでくれていたとのこと。
妊娠の報告はとても繊細な事だと改めて感じます。

当時3歳だったの長女へ報告

4ヶ月ともなるとお腹も少しに目立ってきてました。
保育園の帰り道、長女に「お腹の中に赤ちゃんいるんじゃない?」と聞かれ、

そうだと伝えると「やったじゃん!」と喜んでくれました。
そしてお腹の中には赤ちゃんが2人いる事を伝えると目を見開いてびっくりしていました。
家に帰るとゴソゴソと普段遊んでいないおもちゃを探し出しテーブルに並べてくれました。
「赤ちゃんが産まれたら遊ぶおもちゃだよ」と。

以上が妊娠発覚~4か月までの出来事です。

双子妊娠のリスクを知りましたが、長女を育てていたため何とかなるだろうと楽観的に考えていました。

妊娠できた喜びが先だって私は不安よりも楽しみが多い事のように感じていました。

そのため双子妊娠や双子育児について一切調べていませんでした。

自宅安静時に多胎育児の本やネットで情報を拾っておけばよかったなと思いました。

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